すぐにできる対策としては、レクリエーションの改善が挙げられます。施設内でレクリエーションがマンネリ化している場合は、インターネットや専門誌でアイデアを探してみましょう。季節や流行で喜ばれるネタも変わるので、常に新しい情報を集めておくのがポイントです。レクリエーションの企画書や素材をダウンロードできるWebサイトも増えているので、手軽に導入できますよ。
食事を豪華にしたり施設をキレイにしたりといった方法は効果が高いものの、すぐに行うのは難しい事業者も多いですよね。レクリエーションは手軽に変えられるだけでなく、利用者さまの満足度に直接繋がるので即効性もあります。まずはレクリエーションから見直してみてはいかがでしょうか?
選ばれる施設になるためには、従業員の待遇を充実させることも欠かせません。しかし、休暇や給与を増やすためには増員や増益が必要になるため、ハードルが高いとも言えます。そこで、まずは業務の効率化を図るのがおすすめ。たとえば、介護記録や介護報酬の算定などのIT化が考えられます。センサーによる見守りや、医療施設とのオンライン情報共有を行うのも効果的です。
IT化には抵抗があるという事業者も多いようですが、従業員の手間が減るため人材不足の解消にも繋がります。またパソコンの扱いに慣れた介護士は、アナログな環境の職場を避けることも。人材確保のためにも対策しておくべきでしょう。
システムの導入には資金が必要ですが、ITツールの導入を補助する公的支援「IT導入補助金」という制度もあります。2019年の補助額は40〜450万円で、補助率は2分の1。介護事業にも適用されているので、利用を検討してみるのも一法です。
企業イメージや他の介護施設との違いを伝えるためには、Webサイトや書籍などで自社のブランディングを行っていくことが大切。サービスや待遇で良い部分があっても、それが顧客や求職者に伝わらなければ意味がありません。高齢化社会で大企業が介護に進出する現在は、中小企業の生き残りが難しいとも言われています。大規模な広告を打ちづらい中小企業は、情報量の多いWebサイトや書籍で発信していくのが効果的でしょう。
Webサイトは、こまめに情報を更新できるのが魅力の1つ。ブログやSNSも使ってリアルタイムな情報を発信すれば、顧客や求職者にもイメージが伝わりやすくなります。対して書籍の良いところは、介護に対する考え方を深く掘り下げて伝えることができる点。他のメディアに比べて信頼度が高いことにも優位性があります。
ブランディングには即効性はありませんが、他の対策と平行して行えば長期的に効果が出てくるのではないでしょうか?